Q.上場株式等に関わる譲渡損失の損益通算や繰越控除は可能であるか否かを教えてください。

 

A.上場株式等の売却を金融商品取引業者等を通じて行ったこと等によって生まれた損失(以下「上場株式等に関わる譲渡損失」といいます)の額が存在する場合には、平成21年分より、確定申告で、その年分の上場株式等に関わる配当所得の額(申告分離課税を選んだもののみです。以下同じです)と損益通算を行うことが認められています。
さらに、損益通算によっても控除しきれない損失額に関しては、翌年以降3年間にわたり、確定申告によって株式等に関わる譲渡所得等の額や上場株式等に関わる配当所得の額より繰越控除を行うことが認められています。
なお、上場株式等に関わる譲渡損失の繰越控除については、株式等に関わる譲渡所得等の額より差し引いた上で、それでも控除しきれない損失額が存在するならば、上場株式等に関わる配当所得の額より差し引くこととされています。また、繰越控除については、平成21年以後の年分に生まれた上場株式等に関わる譲渡損失の額で平成24年に繰り越されているものが、平成24年分の株式等に関わる譲渡所得等の額や上場株式等に関わる配当所得の額より控除することが可能です。

ちなみに、上記の特例の適用を受けるために必要な手続きは次の通りです。

1.上場株式等に関わる譲渡損失と上場株式等に関わる配当所得との損益通算
・この損益通算の適用を受けようとする年分の確定申告書に、この適用を受けようとすることを記載すること。
・「所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」と「株式等に係
譲渡所得等の金額の計算明細書」が添付された確定申告書の提出を行うこと。

2.上場株式等に関わる譲渡損失の繰越控除(上記1によってもまだ控除しきれない譲渡損失の額が存在し、翌年以降にその損失額を繰り越す場合)
・上場株式等に関わる譲渡損失の額が生まれた年分の所得税について、「所得税の確定申告書付表(上
場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」と「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細
書」が添付された確定申告書の提出を行うこと。
・以後連続して「所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」
が添付された確定申告書の提出を行うこと。
なお、株式等の譲渡がなかった年についても、翌年へ譲渡損を繰り越すための申告をしなければな
りません。
・この繰越控除の適用を受けようとする年分の所得税について、「所得税の確定申告書付表(上場株式
等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」と株式等に関わる譲渡所得等の額が存在するなら「株
式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」が添付された確定申告書の提出を行うこと。

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